床暖房の注意点
床暖房は、ストーブやファンヒーターなどの暖房器具に比べますと、設置場所のスペースもとりません。
また、燃焼場所に近づいてしまうとやけどを負う危険もなく、お子様がコンセント部分に触れてしまう、などという心配もありません。
しかし床暖房は、直接温度の燃焼部分に触れないため、安全と思われがちですが、床下では、輻射熱を燃焼するために、30℃ほどの低温度は伝えられています。
温水式床暖房においては、床面に身体が触れる部分の温度は、大変低いため、長時間使用していても、低温やけどの心配はありません。
しかし、電気式床暖房においては、温水式に比べますと、身体に触れる部分の温度は少し高めのため、注意が必要です。
小さなお子様やお年寄りなどが、床上に直に座ったり寝転んでいたりした場合、床面に密着している身体の部分というのは、こもった熱を室内へ放出することができません。
そのため、密着部分の温度が高まることによって、「低温やけど」という症状が発生します。
この低温やけどの原理は、簡単にいえば冬の寒い時期に、カイロを使用する際の注意に似ています。
カイロ自体は、手軽で低温な、安全に暖をとるための小物ですが、一定の部分に集中して、長時間使用すると、その部分だけが赤くなり、炎症を起こすことになるのです。
特に、床暖房で心配なのは、火や電気が直接目に見えないために、安全と思い込み、赤ちゃんなどの、自ら身動きがとれない方を、直接床上に寝転んで放置している場合です。
低温やけどが発生する状況を調べてみますと、平均的に、身体と密着した部分の温度が約40℃以上になった場合、6時間程度の接触をした際に起こります。
また、温度の上昇が高く、その時間が長ければ長いほどやけどの発生率は多いといえるでしょう。
このため、たとえ目に見えない部分であっても、電気式床暖房を使用の際には、注意が必要な場合があるということも、念頭に入れておきましょう。