理想的な暖房
最近では、欧米流の生活スタイルへの移行とともに、一般的に、畳床の暮らしから、フローリング仕様の床を用いる住宅が増えてきました。
フローリングの床は畳に比べ、掃除などの手入れが簡単であり、また家具を選ばず、現代的な暮らしにとっては、最適な床面として用いられるようになりました。
フローリングの床には、じゅうたんなどの敷物も合いますし、夏場はさわやかで、畳やクッションフロアなどの、張替えのメンテナンスの必要もありません。
時代とともに、フローリング床に合った、洋風の椅子やソファーを置いて、主に床から高い位置で生活するスタイルが主流となりました。
しかし、私たち日本人は、フローリングの床上に、どんなに椅子やソファーといった家具を置いても、つい床に腰を降ろしたり、寝転んでみたりしてしまう習慣があります。
もちろん、床上ではなく椅子やソファー、ベッドに腰掛けたり寝転んだりするスタイルの方が、合っているという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、やはり正座をする習慣もそうですが、靴を脱いだ状態で、寝転ぶ、イコールくつろぐという感じ方が多いのは確かです。
そうした生活の中で、冬場の床の冷たさを解消するために、電気じゅうたんという暖房器具が注目を浴び始めました。
しかし、冬場限定で電気じゅうたんを使用するにも、その設置サイズや電気消費量、また部分的な温かさといった、簡易であるゆえの満足度にはつながらない、という面もみられました。
そこで登場した床暖房は、欧米流スタイルの生活の中で、伝統的な床上生活を満足させるという、それぞれの良さをとりこんだ、理想的な暖房といえるでしょう。